不正受給の問題
生活保護を受けている人が、本来支給されるべき金額よりも多くの生活保護費を受け取っているケースというものが、結構あるようです。こういったケースは、生活保護を受けている時に自分が得た収入というものを正確に申請していないことから発生するものと思われますが、それを故意に行なっているのか、それとも本人の過失であったものなのかはなかなか判断することが難しいようです。
故意にそういった行動をしているとなれば非常に由々しき問題ですが、実際にはそれと気付かずにいわゆる不正受給してしまっているケースもあるのです。そうなってしまう原因は、収入というものの解釈が、一般的な解釈と生活保護における解釈とでは多少異なってくるからなのです。
つまり、生活保護法における収入という場合には、普通に考えている収入よりもその範囲が広いわけなのです。それは、働くことによって得られた収入以外にも、何らかの形で自分のところにお金が入ってくれば収入とみなされるということです。
例えば、ネットオークションやリサイクルなどで中古品を売った場合にはいくらかのお金を手にすることが出来ますが、このお金も生活保護におけるルールでは収入とみなされてしまいます。
同じように、競馬や競輪などで儲かった場合も、それは収入とみなされます。こういったお金も収入として申請をしなければ、正確な申請をしたとはみなされないことになるわけなのです。