生活保護の打ち切り
生活保護が打ち切られるケースには色々なものがあります。先ずは、本人が生活保護を辞退するケースです。これは、生活保護を受給している人が、もう生活保護を受けなくてもいいという意思を表した場合です。
たいていの場合は、その本人に十分な収入が入ってくるようになったために、生活保護を受ける必要がなくなったということであり、生活保護の打ち切りとしては望ましいケースです。
ただ、近年では、職員側から半ば強引に生活保護の廃止を強要されたというケースもあり、社会問題となったこともあります。
次は、本人が自立に向けての努力をしているように見受けられないケースです。例えば、疾病を理由に生活保護の受給を受けているにもかかわらず、実際には適切な治療を受けていなかったり、医師からは就労が可能という診断を受けているにもかかわらず、全然就職活動をしていないと判断されるような場合がこれに当てはまります。
そして、ルール違反を繰り返した場合も生活保護が打ち切られることがあります。例えば、自動車を運転してはならないはずなのに隠れて自動車を運転していたり、無職で収入がないと申告していたにもかかわらず、実際には隠れて就職していたり、その収入をちゃんと申告することなく不正に保護費を受給していたなどといったことを繰り返し行なった場合です。